2013.12.29 Sun - 2013.12.31 Tue (2) |
厳冬期の塩見岳へ。その2
2日目。
前夜の予定では、4時起き5時発を目指していたのですが、きつい冷込みの前に敢えなく断念。
温々のシュラフからなかなか体を出せず5時前に起きてようやく6時半出発となってしまいました。
この日も起きてからダラダラしてしまい、6:30過ぎにスタート
モフモフ登ります
三伏峠に向かう途中の樹林帯の隙間から。キレイに染まっています
キレイな空【PHOTO by komemame】
三伏峠までは歩きやすい雪道が続きます
塩見の鉄兜が見えてきました
仙丈と甲斐駒も見え始めました
三伏峠に到着
三伏峠より塩見。まだまだ遠いですね
整然と並んだテントたち
三伏山に向かって登ります
森林限界を超えるため風が強いです
三伏山より塩見岳を望む
雲一つない良い天気です
スゴい存在感
開けた尾根筋を進みます
正面には本谷山と奥には仙丈ヶ岳と北岳・間ノ岳
進行方向右手には蝙蝠岳
塩見岳の尖った主稜線
本谷山に到着
盛られた雪と塩見岳
何度も撮ってしまいます
本谷山から権右衛門山の巻き道までは比較的平坦な雰囲気の良い樹林帯が続きます
塩見新道との分岐を過ぎてしばらく進むと森林限界を超えます
komemameもテンションがアガッてるようです
ドカーンと塩見岳と天狗岩が現れました
塩見小屋に到着。半分以上が雪に埋まっています
komemameの自分の影撮り【PHOTO by komemame】
美しいライン【PHOTO by komemame】
塩見小屋を越えて【PHOTO by komemame】
雪稜を進みます
ようやくアイゼンがしっかり利き始めます
風の通り道
光と影が醸し出す雪山ならではの景色が広がります
ギラギラと輝く太陽
気持ちいい!
雪煙が舞う中進みます
やっぱり森林限界より上がいい!(komemame談)
天狗岩がデーンと進路に立ち塞がります
縦位置だとこんな感じです
一歩ずつ慎重に歩を進めるkomemame
稜線上から白峰三山
稜線上から仙丈と甲斐駒
天狗岩の脇を巻いていきます
天狗岩を越えるとドーンと塩見本峰が立ちはだかります
さて、向かいます
大迫力の塩見岳
ここも強い風が吹き付けます
いったんコルまで下って…
本峰に取り付きます
山頂が迫ります【PHOTO by komemame】
ここからは雪と岩のミックス
難所をクリアすると山頂まであと少し!
山頂に到着。中央にポツンと見えているのがdanyama【PHOTO by komemame】
塩見岳西峰に到着です
山頂まで登らないと見られない富士山の姿
仙丈、甲斐駒、北岳、間ノ岳。南側から見る間ノ岳もとても優雅です
白峰三山と手前は間ノ岳へと続く長大な仙塩尾根
塩見岳東峰に移動
山頂より荒川三山。右の方には聖岳
山頂より富士山と蝙蝠岳。そして何とも魅力的な蝙蝠尾根
どうやら北アは雲の中のようです
山頂より三伏山から本谷山に続く尾根。左隅に三伏峠小屋も見えていました
仙丈と甲斐駒。こう見ると仙丈は独立峰的な感じですね
さて下山開始です
分かりにくいですが赤いフードを被った人の付近が
ツルンとしたルンゼ状になっていて特に下りは危険でした
天狗岩。こちらから見ると切り立っています
塩見本峰を振り返って。中央上部に4名のパーティーが見えているところが核心部
白峰三山もこれで見納め
仙丈ヶ岳&甲斐駒、北岳、間ノ岳もさよなら
そして蝙蝠岳。近いうちに是非登りたいですね
塩見小屋に向かって下ります
中央アルプスも雲の中
張り出した雪庇
塩見小屋まで戻ってきました
塩見岳と天狗岩を振り返って
傾き始めた日の中、樹林帯を戻ります
急登よりもこんなビミョーな登りが一番堪えました
戻る途中で塩見岳を振り返って
あとから見ると行きと帰りまったく同じ場所から同じアングルで撮影してました
だいぶ日が傾いてきました
本谷山への登り返し
この辺りまで戻ってきて、ようやく帰り時間の目処が立ちました
蝙蝠岳ですね
本谷山で塩見をバックに山のポーズ
富士山がチョコンと頭を出しています
美しい空と雲
トレースはバッチリ
最後に今一度塩見岳の勇姿を写真に収めます
徐々に赤く染まり始めた塩見岳
左側に間ノ岳も入れて
夕日に染まり始めた本谷山と奥に仙丈
三伏山の手前で再び森林限界を超えます
三伏山まで登り返します
雪もオレンジに染まります
空もオレンジから青のグラデーションに
北岳、間ノ岳、そして塩見の色がどんどん濃く染まっていきます
大きな夕日と染まる雲海に向かって歩きます
この日は夕日が美しかったです。三伏峠小屋ももうすぐそこに見えます
三伏峠まで戻ってきました
幕営地に戻る途中、空が紫色に染まっていました。右は本谷山、左に仙丈
17:38幕営地まで無事戻ってきました。本日の行動時間は約11時間。充実感たっぷり。
【danyama】
この日は初日のハンディを取り戻すべく行動時間は12時間程度を想定していたので、完全な出遅れです。
幕営地から三伏峠まで1時間半で到着。雪の下、CTより速く歩けているので少し希望が見え始めました。
三伏峠~三伏山~本谷山~塩見小屋手前までのアップダウンが続く樹林帯のルートは、
しっかりとしたトレースが付いていたので、微妙な登り勾配に消耗しつつも順調に歩を進め、
11時前には塩見小屋に到着することができました。
塩見小屋の手前から森林限界を超えて主稜線に出ると、
目の前には山は白く輝き、雪煙を上げた塩見岳と天狗岩が藍色の空の下に鎮座しています。
長い登高の末、見えた景色に俄然テンションが上がります。
稜線上の風は強いものの歩けない程ではありません。
天狗岩の脇を巻いていったんコルまで下り最後の岩場に取り付きます。
急斜面の雪はまだ安定しきっておらず、もろい感じで一歩ずつ慎重に進んでいきます。
上部に行くにつれ岩稜帯となり、2970m付近でルンゼ状の登りがありますが、
ここを進むことができずkomemameは撤退することに。
カチカチの斜面のトラーバースや、雪壁を登って塩見岳西峰に到着。
目の前にドーンと富士山が見えます。
東峰に移動し甲斐駒、仙丈、白峰三山、荒川三山、聖、蝙蝠岳など
360度の大展望を満喫して下山開始。
ゆっくり戻っているkomemameを追いかけます。
気の抜けない下降が続きますが、komemameが撤退を決めた地点の下降が今回の核心部でした。
1回ではすんなり降りられず、ちょっと紅茶を飲んで気持ちを落ち着かせてから
再び下降を開始し無事通過。
樹林帯まで下ったところでkomemameと合流し、帰路に就きます。
最後は少しヘッデンのお世話になって無事幕営地に到着。
やるべきことはやったし、明日は降りるだけ。
この夜は昨日とはうって変わって気持ちがラクでした。
【komemame】
塩見は2年前の9月に歩いたことがあったが、天気も体調も悪くあまり良い印象がない。
しかも寝坊でスタートが遅れて、ちゃんと塩見まで行けるのか不安になった。
でも歩きはじめると七色の何とも言えないきれいなグラデーションの朝焼けが見えて、気を良くする。
どこまでも続く緩いアップダウンにうんざりもしながらも、気分は良かった。
稜線に出たら、目指す塩見岳が見えた。
もうこんなに近くまで来たんだ!とうれしくなった。
なのに、登頂はできなかった。
手がかりも足がかりもない岩場を前に、前に進むのが恐ろしくなってしまった。
danyamaに引っ張り上げてもらって進むこともできたが、
下りることを考えたら、動けない。
ひとりで引き返すことに。
とはいえ引き返すのも怖かった。
登ってきた道も、下りになるとまったく違う道に見える。
いつもより倍くらいの時間をかけて下りた。
安全圏まで下りてきたとき、気持ちは晴れ晴れとしていた。
いつもなら登頂を諦めた自分の駄目さ加減に後悔するのだけど、
今回はなぜかやれるとこまでやれたんだからいいやと思えた。
よい天気、すばらしい景色のおかげかもしれない。
食事(夜):白湯スープ鍋
鳥肉(220g塩:こうじ漬)、野菜(350g:白菜、ネギ、ニラ、えのき、まいたけ)、餅(2コ)、そうめん(2束)
鍋キューブの白湯スープ鍋の素を3個使用。水は雪でつくって700cc弱ほど。
そうめんは鍋の〆に。つるつるとおいしいけど、どうしてもしょっぱくなってしまうのが難点。
明日は帰るだけと気楽だったので、少し多めにホットワインを飲んで寝た。
【memo】
06:34 豊口山間のコル
08:01 三伏峠08:04
09:09 本谷山
10:56 塩見小屋
12:20 塩見岳(西峰) 12:22
12:25 塩見岳(東峰) 12:30
13:38 塩見小屋
15:19 本谷山
16:31 三伏峠 16:44
17:38 豊口山間のコル(幕営)
2日目。
前夜の予定では、4時起き5時発を目指していたのですが、きつい冷込みの前に敢えなく断念。
温々のシュラフからなかなか体を出せず5時前に起きてようやく6時半出発となってしまいました。
この日も起きてからダラダラしてしまい、6:30過ぎにスタート
モフモフ登ります
三伏峠に向かう途中の樹林帯の隙間から。キレイに染まっています
キレイな空【PHOTO by komemame】
三伏峠までは歩きやすい雪道が続きます
塩見の鉄兜が見えてきました
仙丈と甲斐駒も見え始めました
三伏峠に到着
三伏峠より塩見。まだまだ遠いですね
整然と並んだテントたち
三伏山に向かって登ります
森林限界を超えるため風が強いです
三伏山より塩見岳を望む
雲一つない良い天気です
スゴい存在感
開けた尾根筋を進みます
正面には本谷山と奥には仙丈ヶ岳と北岳・間ノ岳
進行方向右手には蝙蝠岳
塩見岳の尖った主稜線
本谷山に到着
盛られた雪と塩見岳
何度も撮ってしまいます
本谷山から権右衛門山の巻き道までは比較的平坦な雰囲気の良い樹林帯が続きます
塩見新道との分岐を過ぎてしばらく進むと森林限界を超えます
komemameもテンションがアガッてるようです
ドカーンと塩見岳と天狗岩が現れました
塩見小屋に到着。半分以上が雪に埋まっています
komemameの自分の影撮り【PHOTO by komemame】
美しいライン【PHOTO by komemame】
塩見小屋を越えて【PHOTO by komemame】
雪稜を進みます
ようやくアイゼンがしっかり利き始めます
風の通り道
光と影が醸し出す雪山ならではの景色が広がります
ギラギラと輝く太陽
気持ちいい!
雪煙が舞う中進みます
やっぱり森林限界より上がいい!(komemame談)
天狗岩がデーンと進路に立ち塞がります
縦位置だとこんな感じです
一歩ずつ慎重に歩を進めるkomemame
稜線上から白峰三山
稜線上から仙丈と甲斐駒
天狗岩の脇を巻いていきます
天狗岩を越えるとドーンと塩見本峰が立ちはだかります
さて、向かいます
大迫力の塩見岳
ここも強い風が吹き付けます
いったんコルまで下って…
本峰に取り付きます
山頂が迫ります【PHOTO by komemame】
ここからは雪と岩のミックス
難所をクリアすると山頂まであと少し!
山頂に到着。中央にポツンと見えているのがdanyama【PHOTO by komemame】
塩見岳西峰に到着です
山頂まで登らないと見られない富士山の姿
仙丈、甲斐駒、北岳、間ノ岳。南側から見る間ノ岳もとても優雅です
白峰三山と手前は間ノ岳へと続く長大な仙塩尾根
塩見岳東峰に移動
山頂より荒川三山。右の方には聖岳
山頂より富士山と蝙蝠岳。そして何とも魅力的な蝙蝠尾根
どうやら北アは雲の中のようです
山頂より三伏山から本谷山に続く尾根。左隅に三伏峠小屋も見えていました
仙丈と甲斐駒。こう見ると仙丈は独立峰的な感じですね
さて下山開始です
分かりにくいですが赤いフードを被った人の付近が
ツルンとしたルンゼ状になっていて特に下りは危険でした
天狗岩。こちらから見ると切り立っています
塩見本峰を振り返って。中央上部に4名のパーティーが見えているところが核心部
白峰三山もこれで見納め
仙丈ヶ岳&甲斐駒、北岳、間ノ岳もさよなら
そして蝙蝠岳。近いうちに是非登りたいですね
塩見小屋に向かって下ります
中央アルプスも雲の中
張り出した雪庇
塩見小屋まで戻ってきました
塩見岳と天狗岩を振り返って
傾き始めた日の中、樹林帯を戻ります
急登よりもこんなビミョーな登りが一番堪えました
戻る途中で塩見岳を振り返って
あとから見ると行きと帰りまったく同じ場所から同じアングルで撮影してました
だいぶ日が傾いてきました
本谷山への登り返し
この辺りまで戻ってきて、ようやく帰り時間の目処が立ちました
蝙蝠岳ですね
本谷山で塩見をバックに山のポーズ
富士山がチョコンと頭を出しています
美しい空と雲
トレースはバッチリ
最後に今一度塩見岳の勇姿を写真に収めます
徐々に赤く染まり始めた塩見岳
左側に間ノ岳も入れて
夕日に染まり始めた本谷山と奥に仙丈
三伏山の手前で再び森林限界を超えます
三伏山まで登り返します
雪もオレンジに染まります
空もオレンジから青のグラデーションに
北岳、間ノ岳、そして塩見の色がどんどん濃く染まっていきます
大きな夕日と染まる雲海に向かって歩きます
この日は夕日が美しかったです。三伏峠小屋ももうすぐそこに見えます
三伏峠まで戻ってきました
幕営地に戻る途中、空が紫色に染まっていました。右は本谷山、左に仙丈
17:38幕営地まで無事戻ってきました。本日の行動時間は約11時間。充実感たっぷり。
【danyama】
この日は初日のハンディを取り戻すべく行動時間は12時間程度を想定していたので、完全な出遅れです。
幕営地から三伏峠まで1時間半で到着。雪の下、CTより速く歩けているので少し希望が見え始めました。
三伏峠~三伏山~本谷山~塩見小屋手前までのアップダウンが続く樹林帯のルートは、
しっかりとしたトレースが付いていたので、微妙な登り勾配に消耗しつつも順調に歩を進め、
11時前には塩見小屋に到着することができました。
塩見小屋の手前から森林限界を超えて主稜線に出ると、
目の前には山は白く輝き、雪煙を上げた塩見岳と天狗岩が藍色の空の下に鎮座しています。
長い登高の末、見えた景色に俄然テンションが上がります。
稜線上の風は強いものの歩けない程ではありません。
天狗岩の脇を巻いていったんコルまで下り最後の岩場に取り付きます。
急斜面の雪はまだ安定しきっておらず、もろい感じで一歩ずつ慎重に進んでいきます。
上部に行くにつれ岩稜帯となり、2970m付近でルンゼ状の登りがありますが、
ここを進むことができずkomemameは撤退することに。
カチカチの斜面のトラーバースや、雪壁を登って塩見岳西峰に到着。
目の前にドーンと富士山が見えます。
東峰に移動し甲斐駒、仙丈、白峰三山、荒川三山、聖、蝙蝠岳など
360度の大展望を満喫して下山開始。
ゆっくり戻っているkomemameを追いかけます。
気の抜けない下降が続きますが、komemameが撤退を決めた地点の下降が今回の核心部でした。
1回ではすんなり降りられず、ちょっと紅茶を飲んで気持ちを落ち着かせてから
再び下降を開始し無事通過。
樹林帯まで下ったところでkomemameと合流し、帰路に就きます。
最後は少しヘッデンのお世話になって無事幕営地に到着。
やるべきことはやったし、明日は降りるだけ。
この夜は昨日とはうって変わって気持ちがラクでした。
【komemame】
塩見は2年前の9月に歩いたことがあったが、天気も体調も悪くあまり良い印象がない。
しかも寝坊でスタートが遅れて、ちゃんと塩見まで行けるのか不安になった。
でも歩きはじめると七色の何とも言えないきれいなグラデーションの朝焼けが見えて、気を良くする。
どこまでも続く緩いアップダウンにうんざりもしながらも、気分は良かった。
稜線に出たら、目指す塩見岳が見えた。
もうこんなに近くまで来たんだ!とうれしくなった。
なのに、登頂はできなかった。
手がかりも足がかりもない岩場を前に、前に進むのが恐ろしくなってしまった。
danyamaに引っ張り上げてもらって進むこともできたが、
下りることを考えたら、動けない。
ひとりで引き返すことに。
とはいえ引き返すのも怖かった。
登ってきた道も、下りになるとまったく違う道に見える。
いつもより倍くらいの時間をかけて下りた。
安全圏まで下りてきたとき、気持ちは晴れ晴れとしていた。
いつもなら登頂を諦めた自分の駄目さ加減に後悔するのだけど、
今回はなぜかやれるとこまでやれたんだからいいやと思えた。
よい天気、すばらしい景色のおかげかもしれない。
食事(夜):白湯スープ鍋
鳥肉(220g塩:こうじ漬)、野菜(350g:白菜、ネギ、ニラ、えのき、まいたけ)、餅(2コ)、そうめん(2束)
鍋キューブの白湯スープ鍋の素を3個使用。水は雪でつくって700cc弱ほど。
そうめんは鍋の〆に。つるつるとおいしいけど、どうしてもしょっぱくなってしまうのが難点。
明日は帰るだけと気楽だったので、少し多めにホットワインを飲んで寝た。
【memo】
06:34 豊口山間のコル
08:01 三伏峠08:04
09:09 本谷山
10:56 塩見小屋
12:20 塩見岳(西峰) 12:22
12:25 塩見岳(東峰) 12:30
13:38 塩見小屋
15:19 本谷山
16:31 三伏峠 16:44
17:38 豊口山間のコル(幕営)
by ighana2
| 2014-01-08 15:02